◆松◆ ◆松◆ ◆松◆
◆ようこそ、PINE HILLへ◆
February/1997

February・2月

◆夕方の仙丈岳◆ 今年もすでに1ヶ月が過ぎてしまいました。
今日は2月1日。
日の沈む時刻がしだいしだいに遅くなっています。
2月、アルプスがとってもはっきりと見える時期です。
やがて春霞が立ち上る頃まで、今が一番きれいなときかもしれません。
南アルプスの千丈岳が夕日に輝く季節です。

(1997/2/1)



◆冬の農機具小屋◆ 雪の吹きだまりができた土手は雪渓のような造形美を見せてくれます。 清水交じりの小さな川には、忘れな草やせせりが緑に輝いています。 梅の蕾はまだ固く、花のほころびを見るには、 もう2ヶ月ほど待たなければなりません。
遥か遠く、南アルプスの山々は白銀に輝いています。




(1997/2/1)


◆冬の池◆ PINE HILLの畑のおくにある小さな池。
静かに春を待っています。
池にはコイ、フナ、アカウオ、ウグイ等がいます。 また、生きているのやらウナギも二匹いるはずです。 また、カラス貝も生息しているはずです。
みんな静かに春を待っています。
端にある馬酔木は緑にあふれ、すでに蕾をいっぱいつけています。 今は静かに待つ季節なのです。


(1997/2/1)



◆仙丈岳◆ 2月16日未明から再び雪。
しかし午前中には止み、午後には晴れ間も見えました。
気温は高くすぐに解け始めました。春の雪です。
上雪(かみゆき)と言っています。
気のせいか、南アルプスの山々は柔らかい色に染まっています。


(1997/2/16)


◆雪その1◆ 雪の日に野山を歩けば、白い世界をさまよう旅人のよう。
木々も草木も一面に白い花を咲かせ、
空から無数に降りてくる白い使者をただただ見つめるのみ。
傘に積もる雪の重みを感じながら、ただただひたすら歩む。
誰一人として、足跡の無い道をただただ歩む。
振り替えれば、そこに我が足跡が見えれども、
やがてそれも降る雪に埋もれていく。


(1997/2/16)



◆雪その2◆ 厳寒の雪の朝。
子供の頃にはよく雪渡りをしながら学校に通ったものです。
凍てつく大気の中で、田んぼの雪は、その上に乗っても沈むことはありませんでした。
一面の白銀の世界。
日の光がか細く見えました。
雪は無数に光る小粒の宝石のように輝いていました。

(1997/2/16)


◆雪その3◆ 春の雪は重く水っぽくて、固まりやすい雪です。
雪の降った日には、父の作った鳥の餌場は千客万来です。
スズメや、四十雀をはじめ、様々な小鳥たちがやってきます。
鶏用の餌や林檎をついばむ姿は、居間から見ていて飽きることは有りません。
やがて日の光が西に傾き、あたりが暗くなるまで、
小鳥たちは入れ替わり立ち代わりながら訪れるのでした。


(1997/2/16)



◆雪その4◆ 雪が降り、そして風が吹きました。
吹雪です。
時折、竜巻も舞い上がりました。
激しい風に雪は雪飛を作りました。
田んぼも土手も解らないほどになりました。
昔は今よりずっとずっと雪がたくさん降りました。
今でも私の心の中に、ゴム長に木綿の服、母の手編みの手袋、そして、 たくさんの雪が積もっているのを見ることができます。

(1997/2/22)



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