「最近の世界情勢に思う」



2003年7月4日
小 原 茂 幸

▽かつては自由と憧れの国だったけれど、イラク戦争に突入する米国には何かそら恐ろしさを感じます。 より大きな力を持つ者は、自分以外のものに対して、より大きな責任があると思います。 多民族国家の結束を維持する為に、ともすれば4年に1度ずつ過激な行動にでようとする国。 力の絶対性を信じるあまり、より強大な力の追求に熱心になり、結果として自ら敵を作りながらも、 先制攻撃を正当化するまでになってしまった国。 一方では、世界最大の食糧の供給基地であり、 世界のエネルギーを握る国。さらに世界最強の情報網を持つ国でもあります。

▽そこには競争社会の最終的な勝者をめざす姿が、かいま見られます。 資本主義の最も発展した国では、最小のお金と時間で最大の利益を求めようとするものです。 投機マネーが資源から、エネルギー、食糧に移行しつつあります。 すなわち、世界が食糧難に陥ろうとも、世界がエネルギーの不安におびえようとも、 地球温暖化が進み、環境汚染が激しさを増し、安全な飲料水が不足し、 空気すら汚染される状況下になっても、 世界のどこかに住む一握りの人々の手には、そのためのワクチンがしっかりと用意されている。 ワクチンは自分達だけが持っている。 そこには莫大な利益が生まれる。 最近の一部の人々の中には、そんな状況を目指しているかのようにみえるのですが。 いかがなものでしょうか? (S.Ohara)









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