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地域無線LANによるインターネット接続
「安曇村サイバーネットワーク」





長野県南安曇郡安曇村にある乗鞍高原温泉では、 ペンションや旅館を結ぶパソコンネットワーク「安曇村CyberNetwork」を構築しました。

安曇村は松本市の西に位置し、長野県では大町市、長野市に次いで3番目の面積をもち、 中部山岳国立公園の北アルプスを中心として上高地、乗鞍高原、白骨温泉など を擁する観光立村です。 人口約2400人、その6割以上の人々がサービス業に従事しています。

「安曇村サイバーネットワーク」は、乗鞍の大自然にすっかり惚れ込んだ九州は大分県出身の岩田氏「辺境のMac使い」が、 1996年この地に移住し、情報化社会において、 インフラの立ち後れがリゾート地の致命傷になりかねないという危惧の元に、 「安曇村Internet倶楽部」を主宰し、専用線を共同で引き込み、 それをLANでむすんだネットワーク施設の構築を提案し、協賛企業を集めて開始したものです。 安曇村インターネット倶楽部が主体となり、これを有馬安曇村長が指示し、議会の承認を得て実現にこぎつけました。

乗鞍高原のスキー場内に、NTT「OCN」サービスを利用した村営のサーバーを置き、 これにそれぞれの宿泊施設安曇村役場や学校等をLANでつなげました。 このLANは地形的な配慮から無線LANを利用するもので、宿泊施設の客室から直接LAN接続が可能となり、 国内はもとより海外にも前例が無く、画期的な試みとして各界より非常に注目されています。

1997年秋から設置を進め、実験を重ねた結果、この2月より本格的に稼動を始めました。 各宿泊施設には専用のケーブルをつなげた「情報コンセント」が設置され、 宿泊客はパソコンとLANカード(10BASE-T)によって、 簡単にインターネットに接続できるようになっています。 何時間使用しても利用料金は無料、 しかも電話線使用よりも高速度で接続できるとのことです。

乗鞍岳はコニーデ型の、なだらかな山波が美しい、標高3026メートルの休火山です。 山裾一体は、唐松や白樺に囲まれた高山植物の宝庫であり、遊歩道などが整備され、 自然をゆったりと満喫できる総合リゾート地となっています。 その拠点となるのが乗鞍高原温泉(標高1500メートル)です。

長野自動車道・松本ICからR158経由で約50分、スキーにスノーボードに、 あるいは温泉に満喫しながら、豊かな自然の中で、インターネットも自由自在。 それぞれの旅館ではE-mailによる予約を受け付けています。 大自然とマルチメディアが一体化した、新しいリゾート地の誕生です。

同村では今後、上高地などの周辺の観光地にもネットを拡大し、 ゆくゆくは一般家庭を含めた村内の情報ネットワークとして活用していく予定 とのことです。


問い合わせ先
「辺境のMAC使い」(この事業の中心的存在)
安曇村役場:0263−94−2301
安曇村(avis)
乗鞍高原観光案内所(旅館関係):0263−93−2147
乗鞍高原観光案内所(民宿関係):0263−93−2952
Lodge「グリーンウッド」:0263−93−2277 Free Dial:0120−86−3323
*(過日、スキーに偶然立ち寄った節は、大変お世話になりました。)



(記述:1998/3/28)

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